頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

コミュニケーション

世界の今を知る - 書評: ハンス・ロスリング『ファクトフルネス』

ハンス・ロスリングの『ファクトフルネス』を読みました。 私は一時期国際協力に興味があり、いろいろと勉強していました。この本には世界の今の姿をどのくらい正確に理解しているかというテストがあって、著者が出題した限りでは、全問正解した人はいなかっ…

ストレスを自分の問題として捉えること - 書評: 見波利幸『心が折れる職場』

見波利幸の『心が折れる職場』を読みました。 ストレスに悩む知人から、自分の状態を理解するのに役立ったと勧められました。メンタルヘルスケアに関心があったので、せっかくの機会だからと読んでみました。 内容としては、メンタルヘルスケアの具体的な内…

生き方の表現としての場所 - 書評: 三浦展『100万円で家を買い、週3日働く』

三浦展の『100万円で家を買い、週3日働く』を読みました。 4章から構成されていますが、とくに第1章を大変興味深く読みました。そこでは、7人の実験的な生き方が描かれています。離島に移り住んで、古い家屋をリノベーションしながら町に活気を与える女性。…

自分らしくあるために個を尊重する - 書評: 菅野仁『友だち幻想』

菅野仁の『友だち幻想』を読みました。 流行っていたのでてっきり最近の本だと思っていたのですが、10年以上前に書かれたもので、著者はすでに亡くなっていたのですね。 相手のことをすべて理解し受け容れられるような人間関係は幻想にすぎず、それを追い求…

少しだけ自由になるための対話の方法 - 書評: 梶谷真司『考えるとはどういうことか』

梶谷真司の『考えるとはどういうことか』を読みました。 この本では、考えるための手段として、哲学対話という営みが紹介されています。具体的な方法はいろいろとありえるのでしょうが、著者は以下のようなルールを推奨しています。 ①何を言ってもいい。②人…

新しい環境に慣れるために自分を知る

環境が新しくなると誰でもストレスを感じるものと思います。私も、転職直後で、ストレスを感じています。私が平日に不在にしている時間が増えたことで、家族もストレスを感じているはずです。早く慣れることを願うばかりです。 私自身については、あまり心配…

人が働く理由と自分が働く理由

働く理由は人それぞれに異なるはずです。同じような理由のために働いている人同士であれば、目標とか問題意識とかを共有することもできるのかと思います。しかしそうでない場合は、意思決定をするにも大変な時間がかかるばかりか、決定ができなかったり、当…

Emotional Intelligenceを高めるための3ステップ

少し前からEmotional Intelligence (心の知能指数)というものに興味があり、多少本を読んだりもしていたのですが、Harvard Business Reviewのウェブサイトにて、EIをどのように高めるかということを簡潔に説明した記事を見つけました。 Daniel Golemanおよび…

言葉による誤解を覚悟すること

最近、勤め先の社長が、全社員を前にして、「会社の変化や理念に納得できない人がいることは当然だし、そうした人たちが退職することはやむをえない」という発言をしました。私自身は、自分がまさに退職しようとしているからということももちろんありますが…