頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

数学

意思決定論の数学的背景を知りたいなら - 書評: 木下栄蔵『わかりやすい意思決定論入門』

木下栄蔵の『わかりやすい意思決定論入門』を読みました。 私はもともと多少はオペレーションズ・リサーチを勉強していたのですが、それでもこの本は「わかりやすい」とは言えませんでした。いろいろなツールが紹介されているものの、そのツールがどのような…

データサイエンスを学ぶための最初の一歩 - 書評: 竹村彰通『データサイエンス入門』

データサイエンスというものの全体像を見渡したくて呼んでみました。私は統計学の勉強は多少してきましたし、それを仕事などで活用してもいます。しかし、データサイエンティストと呼ばれるほどの技能はもちません。 本書によれば、データサイエンスには「デ…

Math Tricksで暗算力を鍛える

私は暗算があまり得意ではありません。2ケタ同士の掛け算くらいならできなくはないのですが、紙に書いたほうがよっぽど早く計算できます。もちろん、スマートフォンを常にもち歩くいまの時代、暗算ができても大して優位になるわけでもありません。それでも、…

統計学の基礎を学ぶための参考書

最近いろいろな業界の人と出会う機会がありますが、数字を頻繁に扱う仕事をしている人でも(いまどき、数字を使わない仕事のほうが少ないでしょうが)統計学の基礎的な部分さえ知らないことがあって驚かされます。 統計学の考え方は、仕事や学術研究に限らず…

ORを学ぶための最初の一冊 - 書評: 大村平『ORのはなし』

いろいろな機会にOR(オペレーションズ・リサーチ)の技法を学んだことはありましたが、ORの参考書などで学んだことはなかったので、どういう分野があるのかと興味があって読んでみました。 内容はあまり難しくはありませんが、社会のいろいろな現象を数学的…

塵が積もって本当に山になるか? - 暗記の目標を達成するための計画づくり

語彙の大きさは、外国語ができるようになったと言える目安のもっとも分かりやすいものだと思います。たとえば1000語とか、4000語とかといった数の単語を学習し、記憶したら一段落とするといった具合に、目標としても設定しやすいです。 ところで、たとえば40…

Evernoteを使ってMOOCでの学習効率を高める

私はいまほとんどの勉強の記録をEvernoteに残しています。Evernoteの優れたところはその検索性能で、テキストはもちろんですが、画像ファイル中の文字もかなりの精度で正しく認識してくれます。 さて、学習のためのツールは様々にありますが、最近私はよくMO…

無限等比級数を計算してはみたものの

私は数学が好きで、社会人になってからもときどき勉強しています。得意というわけではないので、専門的な本には立ち向かっていけないのですが、とくに統計のような実践的な分野については、大抵のことはとくに問題なく応用できるつもりでいます。 さて、最近…

旅の記録をグーグルマップとエバーノートでつける

一昔前までは、旅の記録はノートやアルバムでつけていました。他に手段がなかったと言えばそれまでなのですが、こうしたクラシックな手段にも、捨てない限りは記録が残り続けるという安心感と、手間暇かけて作ったという達成感があります。 一方で、最近は、…