頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

歴史

台湾の歴史を手軽にしかし真剣に学ぶために - 書評: 胎中千鶴『あなたとともに知る台湾』

胎中千鶴の『あなたとともに知る台湾』を読みました。 少し時間は経ちましたが、この連休中に台湾に行きました。観光のためだけに海外に出かけるのは随分久しぶりのことでした。 せっかく台湾に行くのだからといくつか歴史関係の本を読んでみたのですが、こ…

日本人にとっての空気と水 - 書評: 山本七平『「空気」の研究』

山本七平『「空気」の研究』を読みました。すでに古典的な評価を受けている作品ですので読みたいとは思っていたのですが、思うだけでなかなかそのタイミングがなく、今回ようやく時間を確保することができました。 正直なところ、議論に完全についていくこと…

禅とはいかなる宗教か - 書評: 鈴木大拙『禅とは何か』

鈴木大拙の『禅とは何か』を読みました。禅の何を学びたいかによって、満足度に差が出る本だと思いました。 タイトルは『禅とは何か』ですが、そのスコープは禅や仏教にとどまらず、「宗教とは何か」というところまで議論が及びます。その一方で、禅がいかに…

石川理紀之助生誕の地でその克己の生涯に思いを馳せる

十年近く、ずっと秋田を訪問したいと思っていたのですが、これまでその機会がありませんでした。ところが、転職してすぐ、不意にその機会をえることができ、いままさにその地にいます。 なぜ秋田を訪問したかったかというと、そこが石川理紀之助の生地だった…