頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

読書

文学が現実に対してもつ力

出身学科の教授が一人退官され、公開の最終講義が行われたので、久しぶりに大学に行きました。私は文学部の出身です。文学といえば、世間からすると、世の中の役に立たないもの、就職するにしてもつぶしの効かないものと考えられているでしょう。出身者とし…

自分の時間を確保することで忙しさを緩和する

仕事が忙しいときほど、自分のための時間をなんとかして確保すべきだと思います。その時間は、自己投資や気分を高めるために使います。私は仕事ばかりしていると、たとえそれが自分の好きなことであっても、果たしてこんな生活をつづけていていいものかとい…

Audibleでpdfをダウンロードする方法

Audibleのサービスがコイン制に移行して、海外のタイトルを聴けるようになってからは、もっぱらAudibleは外国語のタイトルをリスニングの練習もかねて聴くようになりました。著者自身が朗読している作品も多く、臨場感があり大変よいです。 さて、いくつかの…

Audibleのダウンロード済みタイトル

Audibleがコイン制に移行して3日が経ちました。どういうわけか、あるいは私が思い違いをしていただけでもともとそういうプランだったのか、聴き放題制だったころのタイトルがいまだライブラリに残っており、しかも、聴くことができています。 このままであれ…

Audibleで洋書が聴ける

Audibleのサービスと料金体系が変わりました。 8時10分ごろにアプリを起動してみたところ、「更新まで、あと1分ほど」という表示がなされており、この状態が8時30分ごろまで続きました。ともかくも更新はされたようですが、8時40分の時点では、まだ旧体制で…

Audibleのコイン制化前夜に

今日でAudibleの聞き放題サービスが終わり、明日からはコイン制に変わります。最初の1カ月は無料ですし、そうでなくともこのまま月額会員でいつづけるつもりでいますが、サービス切り替わりにあたって準備をする必要はあります。というのも、最後に聞いてい…

書評: 戸田山和久『哲学入門』 (1)

戸田山和久の『哲学入門』を読み始めました。この本は以前にも読んだことがあるのですが、内容を復習し、よりよく理解したいと思ったので、読み返すことにしました。 タイトルこそ哲学入門ですが、より正確には、現代哲学の入門書です。過去の哲学者は――プラ…

意志の姿勢を正すこと - 詩: 伊藤静雄「わがひとに与ふる哀歌」

何か思い通りにいかないことがあったときに――とくに、人との関係でうまくいかないことがあったときに――しばしば心に浮かび、気持ちを切り替えさせてくれる詩があります。伊藤静雄の「わがひとに与ふる哀歌」という詩です。以下に引用します。 わがひとに与ふ…

Audibleのコイン制化はユーザー離れを引き起こすか?

私はAudibleをほぼ毎日使っています。本当は紙の本のほうがいいのですが、車を運転しながらや料理をしながらなど、頭はあまり使っていないけれども手と目を使うことはできない、という場面は多々あります。こういう時間を、Audibleであればより有効に使えま…

読み書きできることと、論理的に読み書きできるということ

一年ほど前にMOOCSというものを知ってから、gaccoやFisdomで面白そうな講座を見つけては受講登録をしています。実際に受けてみると、内容が期待していたものとは違って途中で受講をやめてしまうことも多いのですが、一通りの講義を視聴し、課題を提出すると…