頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

toPhoneticsで英語の発音をブラッシュアップ

世間では発音が難しい言語の代表としてフランス語が挙げられますが、これはまったくの誤解だと思います。フランス語では、基本的にはつづりをルール通りに発音すればよく、アクセントも各単語の最後の音節にあります。リエゾン等の現象はありますが、単語のならびによって発音が変化することは、多くの言語に見られることではないでしょうか。日本語でも、「匹」が前の数詞に応じて「ひき」「ぴき」「びき」などと変化します。
 
これに対して、ほとんどの日本人が曲がりなりにも学習する英語は、少なくとも私には、発音がひどく難しいと思えます。つづりと音とが一致していない例が非常に多い、アクセントがどこにあるのか分からない、そして何より、ほとんどの教師が正しい発音ができていないといった問題があるからです。
 
英語の発音は、地道に習得していくしかありません。
 
最近、そのための便利なサイトを見つけました。toPhoneticsというものです。これは、テキストボックスに入力された英文を、発音記号に変換し、元の文章と並べて表示してくれるというもの。英国式と米国式の発音の切り替えもできます。スマートフォン用のアプリもあります。
 
私はよく、比較的短い英文――とくに、ニュース記事など――をこのサイトで発音記号に変換して、できるだけ元の文を見ずに、発音記号のみで文章を読むことをしています。こうすると、簡単な単語でも発音を間違って覚えていたものが多々あることに気づかされます。
 
もちろん、こうした勉強方を実践するには、IPAの発音記号を覚えるというステップが必要になります。しかし、一度発音記号を覚えてしまうと、むしろそれを覚えずに発音を習得しようとすることの無謀さも理解できます。
 
英語の発音の練習のために、一度toPhoneticsを試してみてはいかがでしょうか。