頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

想像力の源泉としての神話 - 書評: 後藤明『世界神話学入門』

後藤明の『世界神話学入門』を読みました。 世界の神話はゴンドワナ型神話群とローラシア型神話群という二つの系統に大別され、とくにローラシア型神話群にはプロットに一定の法則性が観察されるという、大変にスケールの大きな仮説が紹介されています。プロ…

大人の教養娯楽としての高校倫理 - 書評: 『もういちど読む山川倫理』

『もういちど読む山川倫理』を読みました。 高校の倫理の教科書を一般書として装丁を変えたものです。日本の高校教育には哲学の科目がありませんので、哲学的なことを学ぶ機会は、国語の現代文か倫理かしかありません。私は、基礎的な哲学教育は誰にとっても…