頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

経営

リーダーは部下と理念に奉仕する - 書評: 池田守男、金井壽宏『サーバントリーダーシップ入門』

池田守男、金井壽宏の『サーバントリーダーシップ入門』を読みました。 リーダーシップ関連の最近の書籍を読んでみて分かるのは、命令し、周囲の人々を自分が思うように動かして成果を出すタイプのリーダーは、すでに過去の像だということです。組織が社会の…

一人ひとりがリーダーだと自覚する組織の強さ - 書評: 伊賀泰代『採用基準』

伊賀泰代の『採用基準』を読みました。仕事をする上でもっとリーダーシップについて学ぶ必要があると考え、ネットでよい参考書がないかと検索して見つけた本です。タイトルだけでは全くリーダーシップの本だとは思えないので、もし書店で探しただけであれば…

ファイナンス入門の入門 - 書評: 朝倉祐介『ファイナンス思考』

流行のビジネス書ですし、私自身もファイナンスに興味があったので読んでみました。 もともとファイナンスは中小企業診断士の問題集などである程度は学んでいたこともあり、内容はすっと入ってきました。そうでなくとも、本書はファイナンス入門の入門といっ…

変化をもたらすために自身を変えられるか? - 書評: 伊神満『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』

伊神満の『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』を読みました。話題になっている本だけあって、なるほど語り口が軽妙で、分かり易く説明がなされていました。 イノベーションにおいては、 1. 新しいものをつくっても自社の既存の製品との共喰いをして…

巨大企業はどのように人間の欲望を糧にしたか - 書評: スコット・ギャロウェイ『the four GAFA』

スコット・ギャロウェイの『the four GAFA』を読みました。GAFA(google、apple、facebook、amazon)がそれぞれどのような理由により怪物的なサイズの企業へと成長したかが論じられています。 たとえばappleであれば、スティーブ・ジョブズが死によって半ば…