頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2019年を迎えるにあたって

私は流行の音楽に疎いのですが、年に一度、紅白歌合戦だけは観ています。音楽に限らず、その年にどのような出来事があって、どのような人が活躍したかということがダイジェストで紹介されるので、これだけで、ある程度は流行が分かります。ただ、やはり楽し…

時間と楽しみ

時間に追われる生活を楽しいと思えるかどうかは、人によって大きく異なると思います。一方、やらねばならないことがたくさんあっても、それが好きなことであれば大した苦にはならないかもしれません。 時間に追われているかどうかと、好きなことができている…

時間を記録することで見えてくるもの

仕事の効率化をしたいと考えていたので、その前段階として、今日から、時間研究というほどではありませんが、一つ一つの作業にどのくらいの時間がかかっているのかを記録し始めました。まだ初日なので、それをもとに何かしら判断するといったことはできませ…

小さい習慣を複数もつこと

毎日の小さな積み重ねが長期的には大きな差を生む、ということは、誰でも理解していることでしょう。しかし、それを実践するのは難しい。ただ、何かを習慣化しようと思うだけでは、なかなかうまくはいきません。 私は、習慣としてやるべきことをグーグルカレ…

政治とは何のためのものか? - 書評: 橋爪大三郎『政治の哲学』

議会の議席数とか、日本にどんな政党があるかといったことは、学校の政治経済でも教わりますし、社会に出れば教養として知っておくべきこととみなされます。しかし、なぜ議会というものが生じたのか、なぜ政党というものが生じたのかという質問に対しては、…

複雑な仕事をルーティンとして進めるために - 書評: 水野学『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』

チームとして仕事をする機会が増え、プロジェクトをうまく動かすにはどうすればよいかということを頻繁に考えるようになったので、参考になるかと思って、水野学の『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』を読んでみました。 多くのプロジェ…

人はなぜ恐怖を楽しむことができるのか? - 書評: 戸田山和久『恐怖の哲学』

戸田山和久の『恐怖の哲学』を読みました。 著者は哲学に関する最新の話題を色々な書籍で分かりやすく紹介しています。『哲学入門』はとくにお勧めです。 書評: 戸田山和久『哲学入門』 (1) - 頭の中に種をまく さて、本書は恐怖をテーマとしつつも議論が多…

働くことの義務と権利

私は一年弱ですが、フランスで働いていたことがあります。社会人となって間もないころに出向したので、フランスでの働き方が世間一般での働き方だと思っていたのですが、日本に帰ってから、どうもそうではないようだと理解しました。 フランスは権利の国であ…

時間がなくなることで自分にとって大切なものが見えてくる

やりがいを求めて転職をしてから、おおよそ二ヶ月半が過ぎました。いま、難しい時期に来ています。 新しい職場はベンチャー企業であり、やる気に溢れた人々が、凄まじい量の仕事をしています。私にとっても、仕事は、多少は期待と違うところはあるにせよ、学…

鉄道博物館で先人の努力を想う

三連休なので、家族と旅行に出かけました。 子どもが乗り物好きなので大宮の鉄道博物館へ行きました。私自身はとくに鉄道が好きというわけでもないのですが、科学技術史を専攻していたので、鉄道という技術がどのように発展してきたのかということは、多少は…

思い切りよく「そもそも」と自問すること

「そもそも」という言葉は、好き嫌いが分かれると思います。これが好きか嫌いかは、労力を費やしたことに対する価値観の違いで決まるところが多いように思います。 いわゆるサンクコストに見切りをつけて新しいことに取り組むのがよい人は、そもそもという言…

朝は分析的な仕事をするべし - 書評: ダニエル・ピンク『When』

Daniel Pinkの『When』をAudibleで聴きました。邦訳はありますが、Audibleにあるのは英語の原著のみのようです。 いつ何をどのようにすべきかということを、一日の中で、週の中で、人生の中でといった、さまざまの軸から論じています。とくに面白くまた役立…

新しい企業の古いマインドセット

いま勤めている職場は、ベンチャーの、新しい雰囲気をもった会社なのですが、それでもとても古い、あるいは日本的と私には思える部分があります。 たとえば、男性が食器を洗わないところ。会議が終わってテーブルの上に残されたカップを下げ、洗うのは、女性…

睡眠時間を記録することで問題をきちんと認識する

少し前に書いたように、いま、日々の記録をつけています。いまのところ、22日連続で記録ができています。このくらいではまだ傾向のようなものはなかなか見えてきませんが、一つはっきりとしたことがあります。私は睡眠時間が足りていないようです。 ここまで…

日々に多くの節目をもつこと

新しいことを始めるにも、日常に変化をつけるためにも、節目となる日を多くもつのはよいことに思います。いざ新しいことを始めたいと思っても、時宜をえなければ行動に移すのが遅れて、結局始められないかもしれません。同じような日々の繰り返しに嫌気が差…

頭を新鮮に保ち成果につなげるために - 書評: 樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』

樺沢紫苑の『アウトプット大全』を読みました。売れている本だからという理由だけで買ってみたのですが、正解でした。 大全というだけあって、内容は多岐にわたり、短く要約することはできません。私にとってとくに有用だったのは、たまにはぼんやりする時間…

父親として育児休業を取得してよかったと思うこと

休日を利用して、子どもたちの写真を整理しました。その作業をしながら、育児休業をとったころのことを思いだしていました。 私は父親として育児休業をとりました。いわゆるパパママ育休プラスの制度を使って、妻が一年間休業したあとに二か月間、育児のため…

Audibleでpdfをダウンロードする方法

Audibleのサービスがコイン制に移行して、海外のタイトルを聴けるようになってからは、もっぱらAudibleは外国語のタイトルをリスニングの練習もかねて聴くようになりました。著者自身が朗読している作品も多く、臨場感があり大変よいです。 さて、いくつかの…

毎日の通知表

毎日更新したいと思っていたブログがなかなか更新できずにいる一方で、新しい習慣を一つ始めました。一日の終わりにその日を振り返って、点数をつけることです。 具体的には、以下の項目を含んだ表を作り、各項目につき5点満点で評価をしています。 日 前日…

仕事が楽しいからこそ後ろめたく思うこと

最近は仕事ですごく忙しい日々を過ごしています。私は本来仕事と日常との境界をある程度はっきりとさせたいのですが、そうは言っていられないほどに仕事が積もっています。 ただ、仕事がつらいとはあまり感じていません。プレッシャーはもちろんありますが、…

手軽にタスク管理 - Toodledo

これまで、いくつかのタスク管理の手段を試してきました。いまは、Googleスプレッドシートによるオリジナルのテンプレートを活用しています。何といっても強みは自分の感覚と論理とに合致する方法でタスクを管理できることが強みで、さらに状況に応じた変更…

ものごとがうまく回らないときには一度リセットしてみること

家庭や自分自身の用事や、勉強すること、読む本などは、Googleスプレッドシートで作ったタスク管理表や、Toodledoなどを利用して管理しています。こうしたツールを活用すれば、管理自体は楽にできます。 一方、肝心の、タスクをこなすための時間を捻出するこ…

日本語を学びなおすための言葉選び辞典

今週は出張があって忙しく、自分の時間がなかなか確保できていません。読みたい本もあまり読み進められずにいます。 それでも何かしら学ぶことはしたいと思って、細切れの時間でもできることとして始めたことがあります。 辞書を読むことです。 辞書といって…

体重を落とし頭をすっきりとさせるための6つの習慣

最近、健康診断を受けてきました。どこかが悪いというわけではなく、年に一度の定期検診です。 結果の詳細はまだわかりませんが、一つ驚いたことがあります。体重です。高校生のころからずっと、60-62kgくらいで推移してきました。大学生のときには体づくり…

データサイエンスを学ぶための最初の一歩 - 書評: 竹村彰通『データサイエンス入門』

データサイエンスというものの全体像を見渡したくて呼んでみました。私は統計学の勉強は多少してきましたし、それを仕事などで活用してもいます。しかし、データサイエンティストと呼ばれるほどの技能はもちません。 本書によれば、データサイエンスには「デ…

ファイナンス入門の入門 - 書評: 朝倉祐介『ファイナンス思考』

流行のビジネス書ですし、私自身もファイナンスに興味があったので読んでみました。 もともとファイナンスは中小企業診断士の問題集などである程度は学んでいたこともあり、内容はすっと入ってきました。そうでなくとも、本書はファイナンス入門の入門といっ…

電車の中の疲れ切った顔

私は地方の出身なので、子どものころに、関東では県境をまたいで二時間も三時間もかけて東京に勤務している人が大勢いると聞いたときには、どうしてそんな苦労をしてまで東京に出ていくのかと、不思議でなりませんでした。自分がその一人になるとは、因果な…

全力でいつまで働き続けられるのか

新しい仕事では、自分はこんなに働けるのかと思うほどに働いています。と言っても、まだ慣れていないので余計にエネルギーを消費してしまっている部分もきっと多いでしょうから、少し時間が経てば同じ効果をもっと短い時間であげられるようになるのでしょう…

Math Tricksで暗算力を鍛える

私は暗算があまり得意ではありません。2ケタ同士の掛け算くらいならできなくはないのですが、紙に書いたほうがよっぽど早く計算できます。もちろん、スマートフォンを常にもち歩くいまの時代、暗算ができても大して優位になるわけでもありません。それでも、…

挑戦しつづけること

今日は、趣味として十年以上続けているある競技の全国大会でした。私は半ば年の功で、ここ数年その審査委員を務めています。 競技者として参加するのとは違った緊張感で大会に臨めることは、貴重な体験です。第一線で活躍する選手たちを見ると、自分もかつて…