頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

時間と楽しみ

時間に追われる生活を楽しいと思えるかどうかは、人によって大きく異なると思います。一方、やらねばならないことがたくさんあっても、それが好きなことであれば大した苦にはならないかもしれません。


時間に追われているかどうかと、好きなことができているかどうかとの二つの軸で、四つの象限をつくることができます。理想は、時間に追われておらず、しかも好きなことができていることです。この状態であれば、たとえ不意に忙しくなったり、つまらない仕事が舞い込んできたりても、少しの我慢でやっていけるものです。


反対に、つまらない仕事で忙殺されている場合は、あまり悩む余地がありません。それは全く望ましい状況ではないので、状況を変えるべく思い切って動くべきでしょう。


難しいのは、好きなことができてはいるけれども時間に追われている場合、あるいは反対に、時間に追われてはいないがつまらないことしかできていない場合です。


私は、こうした状況は望ましくないわけではないと思っていました。好きなことさえできていれば不満はないでしょうし、時間に追われていなければやりたいことをする時間を確保できます。


しかし、こうした状態は不安定です。少し環境に変化があっただけで、楽しみや心の余裕がなくなってしまいます。多少の我慢をすればやっていけるから、状況を変えようとする決断をするのが困難です。けれども、我慢は蓄積します。あるときふと気がつくと、フラストレーションが溜まりすぎて心の安定を失うということにもなりかねません。


そうならないように、心の余裕をもちたいものです。