頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

ライフスタイル

他者の生き方を尊重する働き方

前職の後輩と食事をしました。部署が全く異なっており、退職する直前までほとんど交流もなかった後輩なのですが、何かきっかけがあったのか私のことを慕ってくれており、退職後に時々一緒に食事をするようになりました。話すことの大半はキャリアの相談なの…

世界の今を知る - 書評: ハンス・ロスリング『ファクトフルネス』

ハンス・ロスリングの『ファクトフルネス』を読みました。 私は一時期国際協力に興味があり、いろいろと勉強していました。この本には世界の今の姿をどのくらい正確に理解しているかというテストがあって、著者が出題した限りでは、全問正解した人はいなかっ…

生き方の表現としての場所 - 書評: 三浦展『100万円で家を買い、週3日働く』

三浦展の『100万円で家を買い、週3日働く』を読みました。 4章から構成されていますが、とくに第1章を大変興味深く読みました。そこでは、7人の実験的な生き方が描かれています。離島に移り住んで、古い家屋をリノベーションしながら町に活気を与える女性。…

自分の時間を確保することで忙しさを緩和する

仕事が忙しいときほど、自分のための時間をなんとかして確保すべきだと思います。その時間は、自己投資や気分を高めるために使います。私は仕事ばかりしていると、たとえそれが自分の好きなことであっても、果たしてこんな生活をつづけていていいものかとい…

妻の言動はすべて家族のため - 書評: 黒川伊保子『妻のトリセツ』

黒川伊保子の『妻のトリセツ』を読みました。 仕事で毎晩遅くに帰り、妻に家事や子育ての負担をかけているので、それを多少なりとも軽減するすべはないものかと思っていました。もちろん、早くに帰宅できない以上、物理的に手伝いをすることはできません。そ…

あらゆる情報と自分の生き方をつなぐものとしてのメモ - 書評: 前田裕二『メモの魔力』

前田裕二の『メモの魔力』を読みました。書店のランキングで一位になっている本はとりあえず読む、ということをやっているので購入してみたのですが、読んでよかったと心から思っています。 自己啓発の本でたびたび目にするのは、「読むだけで終わりにするの…

北極星という指針を見つけられること

私は星のことには詳しくないのですが、基本的な星座の形くらいは分かります。ただ、形はわかっても、それが空のどの方角にあるのかということは分かりません。なので、たとえば小熊座はどちらの方角に見えるかといった質問を受けても、分からないと答えるし…

他者の生活に配慮した働き方ができないものか

仕事をしていて一つどうしても慣れないことがあります。夕方に仕事の電話やメールをすることです。社内の人相手ならまだしも、社外の相手だと、その電話やメール一本で関係を損ねてしまうのではないかと、心配になってしまいます。それは、私自身が夕方に仕…

自分の嗜好を知ることで判断を促す

10月の終わりごろから、日々の幸福感、体調、集中力、睡眠時間などを記録しています。これを振り返ることで、自分がどのようなときに調子がよいのかとか、どのようなときに幸せを感じるのかなど、いろいろと見えてくると思ったからです。実際に、その通りで…

現代の子育て事例集 - 書評: 『NewsPicks Magazine vol. 3』

NewsPicks自体は私は利用していないのですが、最近書店でたまたま見かけた『NewsPicks Magazine』を購入しました。「未来の子育て」というテーマに興味を惹かれたからです。 買って正解でした。父親として、子どもをどのように育てるかということは日ごろか…

決断のための拠り所としての普遍化可能性 - 仕事と父親としての役割

最近、前職の後輩と食事をしました。退職した身だからかえって相談しやすいのか、会社の中でどのような仕事をするべきかとか、何を勉強するべきかといったことを訊かれました。その中で、私自身がどのようなことをしたいのか、ということも話す時間がありま…

家族にとっても自分にとっても望ましい生き方を見つけること――2019年を実りある一年にするために

年末に書いたことはあくまで私個人についてのことだったのですが、今回は、もう少し範囲を広げて、家族についてのことを書きます。 ここ数年、年始にはいつも一年の目標を立ててきました。昨年の目標は、生き方を見直すきっかけをつくること、具体的には、転…

2019年を迎えるにあたって

私は流行の音楽に疎いのですが、年に一度、紅白歌合戦だけは観ています。音楽に限らず、その年にどのような出来事があって、どのような人が活躍したかということがダイジェストで紹介されるので、これだけで、ある程度は流行が分かります。ただ、やはり楽し…

時間と楽しみ

時間に追われる生活を楽しいと思えるかどうかは、人によって大きく異なると思います。一方、やらねばならないことがたくさんあっても、それが好きなことであれば大した苦にはならないかもしれません。 時間に追われているかどうかと、好きなことができている…

小さい習慣を複数もつこと

毎日の小さな積み重ねが長期的には大きな差を生む、ということは、誰でも理解していることでしょう。しかし、それを実践するのは難しい。ただ、何かを習慣化しようと思うだけでは、なかなかうまくはいきません。 私は、習慣としてやるべきことをグーグルカレ…

働くことの義務と権利

私は一年弱ですが、フランスで働いていたことがあります。社会人となって間もないころに出向したので、フランスでの働き方が世間一般での働き方だと思っていたのですが、日本に帰ってから、どうもそうではないようだと理解しました。 フランスは権利の国であ…

時間がなくなることで自分にとって大切なものが見えてくる

やりがいを求めて転職をしてから、おおよそ二ヶ月半が過ぎました。いま、難しい時期に来ています。 新しい職場はベンチャー企業であり、やる気に溢れた人々が、凄まじい量の仕事をしています。私にとっても、仕事は、多少は期待と違うところはあるにせよ、学…

新しい企業の古いマインドセット

いま勤めている職場は、ベンチャーの、新しい雰囲気をもった会社なのですが、それでもとても古い、あるいは日本的と私には思える部分があります。 たとえば、男性が食器を洗わないところ。会議が終わってテーブルの上に残されたカップを下げ、洗うのは、女性…

睡眠時間を記録することで問題をきちんと認識する

少し前に書いたように、いま、日々の記録をつけています。いまのところ、22日連続で記録ができています。このくらいではまだ傾向のようなものはなかなか見えてきませんが、一つはっきりとしたことがあります。私は睡眠時間が足りていないようです。 ここまで…

日々に多くの節目をもつこと

新しいことを始めるにも、日常に変化をつけるためにも、節目となる日を多くもつのはよいことに思います。いざ新しいことを始めたいと思っても、時宜をえなければ行動に移すのが遅れて、結局始められないかもしれません。同じような日々の繰り返しに嫌気が差…

毎日の通知表

毎日更新したいと思っていたブログがなかなか更新できずにいる一方で、新しい習慣を一つ始めました。一日の終わりにその日を振り返って、点数をつけることです。 具体的には、以下の項目を含んだ表を作り、各項目につき5点満点で評価をしています。 日 前日…

仕事が楽しいからこそ後ろめたく思うこと

最近は仕事ですごく忙しい日々を過ごしています。私は本来仕事と日常との境界をある程度はっきりとさせたいのですが、そうは言っていられないほどに仕事が積もっています。 ただ、仕事がつらいとはあまり感じていません。プレッシャーはもちろんありますが、…

手軽にタスク管理 - Toodledo

これまで、いくつかのタスク管理の手段を試してきました。いまは、Googleスプレッドシートによるオリジナルのテンプレートを活用しています。何といっても強みは自分の感覚と論理とに合致する方法でタスクを管理できることが強みで、さらに状況に応じた変更…

ものごとがうまく回らないときには一度リセットしてみること

家庭や自分自身の用事や、勉強すること、読む本などは、Googleスプレッドシートで作ったタスク管理表や、Toodledoなどを利用して管理しています。こうしたツールを活用すれば、管理自体は楽にできます。 一方、肝心の、タスクをこなすための時間を捻出するこ…

体重を落とし頭をすっきりとさせるための6つの習慣

最近、健康診断を受けてきました。どこかが悪いというわけではなく、年に一度の定期検診です。 結果の詳細はまだわかりませんが、一つ驚いたことがあります。体重です。高校生のころからずっと、60-62kgくらいで推移してきました。大学生のときには体づくり…

電車の中の疲れ切った顔

私は地方の出身なので、子どものころに、関東では県境をまたいで二時間も三時間もかけて東京に勤務している人が大勢いると聞いたときには、どうしてそんな苦労をしてまで東京に出ていくのかと、不思議でなりませんでした。自分がその一人になるとは、因果な…

全力でいつまで働き続けられるのか

新しい仕事では、自分はこんなに働けるのかと思うほどに働いています。と言っても、まだ慣れていないので余計にエネルギーを消費してしまっている部分もきっと多いでしょうから、少し時間が経てば同じ効果をもっと短い時間であげられるようになるのでしょう…

挑戦しつづけること

今日は、趣味として十年以上続けているある競技の全国大会でした。私は半ば年の功で、ここ数年その審査委員を務めています。 競技者として参加するのとは違った緊張感で大会に臨めることは、貴重な体験です。第一線で活躍する選手たちを見ると、自分もかつて…

ものを減らして選択肢を増やす

やりたいと思ってもなかなかできないことはいろいろあります。その中の一つが、断捨離です。私は以前はものを貯め込むタイプでしたが、最近は、必要があまりないものははじめから手に入れないようにできています。しかし、ものを減らすほうの習慣がまだでき…

非日常に注力するために習慣を決める

身を取り巻く環境が変わって、習慣というものの大切さを実感しています。新しいことばかりの毎日は楽しいかもしれませんが、疲れてしまいます。疲れていては、せっかくの新しいことも、十分に楽しめないかもしれません。そうならないよう、頻繁に起こる出来…