頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

新しい企業の古いマインドセット

いま勤めている職場は、ベンチャーの、新しい雰囲気をもった会社なのですが、それでもとても古い、あるいは日本的と私には思える部分があります。


たとえば、男性が食器を洗わないところ。会議が終わってテーブルの上に残されたカップを下げ、洗うのは、女性ばかりです。私は、社歴が一番浅いこともあり、自分が参加した会議のカップはできるだけ洗うようにしているのですが、それを見た女性社員に謝られることすらあります。同じように仕事をしているのだから、こうした雑務をするのに男性も女性もないと思うのですが、周囲の人たちはどうも違うように思っているようです。


反対に、男性の方には、結婚していれば妻は家にいて、男性の稼ぎで家族全員を養うのが当然、という空気があります。もちろん、誰かが声に出しているわけではありません。しかし、仕事の量や仕方が、そうしたライフスタイルを半ば前提としています。


職務としては男女とも同様でありながら、男女それぞれに、性に特有の暗黙のプレッシャーがあること。これを不公平と考える人もいれば、美徳とする人もいるでしょう。あるいは、こうした差になんの疑問もいだかない人もいるに違いありません。


こうした差がいまの職場では誰もが「仕方ないこと」と思っているようであるだけに、私はこの状況を多少居心地悪く思っています。