頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

仕事術

自分の時間を確保することで忙しさを緩和する

仕事が忙しいときほど、自分のための時間をなんとかして確保すべきだと思います。その時間は、自己投資や気分を高めるために使います。私は仕事ばかりしていると、たとえそれが自分の好きなことであっても、果たしてこんな生活をつづけていていいものかとい…

一人ひとりがリーダーだと自覚する組織の強さ - 書評: 伊賀泰代『採用基準』

伊賀泰代の『採用基準』を読みました。仕事をする上でもっとリーダーシップについて学ぶ必要があると考え、ネットでよい参考書がないかと検索して見つけた本です。タイトルだけでは全くリーダーシップの本だとは思えないので、もし書店で探しただけであれば…

あらゆる情報と自分の生き方をつなぐものとしてのメモ - 書評: 前田裕二『メモの魔力』

前田裕二の『メモの魔力』を読みました。書店のランキングで一位になっている本はとりあえず読む、ということをやっているので購入してみたのですが、読んでよかったと心から思っています。 自己啓発の本でたびたび目にするのは、「読むだけで終わりにするの…

時間を記録することで見えてくるもの

仕事の効率化をしたいと考えていたので、その前段階として、今日から、時間研究というほどではありませんが、一つ一つの作業にどのくらいの時間がかかっているのかを記録し始めました。まだ初日なので、それをもとに何かしら判断するといったことはできませ…

小さい習慣を複数もつこと

毎日の小さな積み重ねが長期的には大きな差を生む、ということは、誰でも理解していることでしょう。しかし、それを実践するのは難しい。ただ、何かを習慣化しようと思うだけでは、なかなかうまくはいきません。 私は、習慣としてやるべきことをグーグルカレ…

複雑な仕事をルーティンとして進めるために - 書評: 水野学『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』

チームとして仕事をする機会が増え、プロジェクトをうまく動かすにはどうすればよいかということを頻繁に考えるようになったので、参考になるかと思って、水野学の『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』を読んでみました。 多くのプロジェ…

思い切りよく「そもそも」と自問すること

「そもそも」という言葉は、好き嫌いが分かれると思います。これが好きか嫌いかは、労力を費やしたことに対する価値観の違いで決まるところが多いように思います。 いわゆるサンクコストに見切りをつけて新しいことに取り組むのがよい人は、そもそもという言…

朝は分析的な仕事をするべし - 書評: ダニエル・ピンク『When』

Daniel Pinkの『When』をAudibleで聴きました。邦訳はありますが、Audibleにあるのは英語の原著のみのようです。 いつ何をどのようにすべきかということを、一日の中で、週の中で、人生の中でといった、さまざまの軸から論じています。とくに面白くまた役立…

日々に多くの節目をもつこと

新しいことを始めるにも、日常に変化をつけるためにも、節目となる日を多くもつのはよいことに思います。いざ新しいことを始めたいと思っても、時宜をえなければ行動に移すのが遅れて、結局始められないかもしれません。同じような日々の繰り返しに嫌気が差…

手軽にタスク管理 - Toodledo

これまで、いくつかのタスク管理の手段を試してきました。いまは、Googleスプレッドシートによるオリジナルのテンプレートを活用しています。何といっても強みは自分の感覚と論理とに合致する方法でタスクを管理できることが強みで、さらに状況に応じた変更…

データサイエンスを学ぶための最初の一歩 - 書評: 竹村彰通『データサイエンス入門』

データサイエンスというものの全体像を見渡したくて呼んでみました。私は統計学の勉強は多少してきましたし、それを仕事などで活用してもいます。しかし、データサイエンティストと呼ばれるほどの技能はもちません。 本書によれば、データサイエンスには「デ…

ファイナンス入門の入門 - 書評: 朝倉祐介『ファイナンス思考』

流行のビジネス書ですし、私自身もファイナンスに興味があったので読んでみました。 もともとファイナンスは中小企業診断士の問題集などである程度は学んでいたこともあり、内容はすっと入ってきました。そうでなくとも、本書はファイナンス入門の入門といっ…

統計学の基礎を学ぶための参考書

最近いろいろな業界の人と出会う機会がありますが、数字を頻繁に扱う仕事をしている人でも(いまどき、数字を使わない仕事のほうが少ないでしょうが)統計学の基礎的な部分さえ知らないことがあって驚かされます。 統計学の考え方は、仕事や学術研究に限らず…

変化をもたらすために自身を変えられるか? - 書評: 伊神満『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』

伊神満の『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』を読みました。話題になっている本だけあって、なるほど語り口が軽妙で、分かり易く説明がなされていました。 イノベーションにおいては、 1. 新しいものをつくっても自社の既存の製品との共喰いをして…

非日常に注力するために習慣を決める

身を取り巻く環境が変わって、習慣というものの大切さを実感しています。新しいことばかりの毎日は楽しいかもしれませんが、疲れてしまいます。疲れていては、せっかくの新しいことも、十分に楽しめないかもしれません。そうならないよう、頻繁に起こる出来…

ORを学ぶための最初の一冊 - 書評: 大村平『ORのはなし』

いろいろな機会にOR(オペレーションズ・リサーチ)の技法を学んだことはありましたが、ORの参考書などで学んだことはなかったので、どういう分野があるのかと興味があって読んでみました。 内容はあまり難しくはありませんが、社会のいろいろな現象を数学的…

人が働く理由と自分が働く理由

働く理由は人それぞれに異なるはずです。同じような理由のために働いている人同士であれば、目標とか問題意識とかを共有することもできるのかと思います。しかしそうでない場合は、意思決定をするにも大変な時間がかかるばかりか、決定ができなかったり、当…

一日を無駄にしないためにほんの少しの決断をする

退職の日が近づいてきたため、最近いろいろな人に夕食に誘っていただいています。自分の勝手で辞めようとしているのに、最後まで親しく接していただいて、ありがたいことです。 さて、人と食事をすることはよいのですが、やり方によってはその翌日に問題が生…

海外出張のための最低限の荷物

私は仕事柄、よく海外に出張に行くことがありました。長いときでは3週間くらい出張にでていたのですが、1週間であろうが3週間であろうが、荷物の量はほとんど同じで、機内に持ち込みのできるサイズのキャリーバッグと手荷物を入れるバッグとだけでした。準備…

資料整理のジレンマ

資料をどのように整理するのが最適かということは、永遠の問題でしょう。新しい技術やツールが登場して、それが便利であるからと手法を切り替えるたびに、資料の整理の仕方にどうしてもいくらかのギャップが生じます。仕事の引継ぎのために資料をまとめてい…

ナイフとロープ ― 非常時のために何を用意するべきか

最近の日本各地を襲っている大雨の被害は凄まじいもので、私自身が住んでいる地域は平気であるものの、被害を受けている地域の親族や友人は大丈夫かと心配な日々が続いています。さらに、やや強い地震も頻発しており、いつかまた2011年のような事態が起こる…