あらゆる情報と自分の生き方をつなぐものとしてのメモ - 書評: 前田裕二『メモの魔力』
前田裕二の『メモの魔力』を読みました。書店のランキングで一位になっている本はとりあえず読む、ということをやっているので購入してみたのですが、読んでよかったと心から思っています。
自己啓発の本でたびたび目にするのは、「読むだけで終わりにするのではなく、行動に移さねばならない」ということ。この点で、『メモの魔力』はまさに、行動への強い動機を与える本です。メモを取るということが、単なる勉強とか仕事術といったレベルではなく、生き方そのものとして論じられています。第五章の題は、そのものずばり、「メモは生き方である」というものです。
紹介されている方法は、至ってシンプルです。
①インプットした「ファクト」をもとに、
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する。
普通のメモはこの①のところで終わってしまいますが、その事実を抽象化し、さらに自身の課題に対して転用する。こうしてあらゆる情報と自分の問題意識とを関連付けて考えることが、メモを自分の生き方にまで影響させるものとしているのでしょう。
私も、帰宅途中にこの本を読み終えたその足で、早速新しいノートを買いにいきます。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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