頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

妻の言動はすべて家族のため - 書評: 黒川伊保子『妻のトリセツ』

黒川伊保子の『妻のトリセツ』を読みました。


仕事で毎晩遅くに帰り、妻に家事や子育ての負担をかけているので、それを多少なりとも軽減するすべはないものかと思っていました。もちろん、早くに帰宅できない以上、物理的に手伝いをすることはできません。それでも、精神的な面から、何かしらサポートができないかと考えています。


その一方で、妻がどのようなことになぜストレスを感じるかということが、よくわかっていませんでした。私がストレスを感じるポイントと、妻がストレスを感じるポイントとが大きく異なっていて、よかれと思ったことがなかなか想定した通りの反応を引き出さない、ということがしばしばです。


そうした中で、この本を見かけました。


様々な実際的アドバイスが紹介されていますが、その多くは同じ要因に基づいているようです。それは、女性にとって家族の安全が最優先で、行動や判断の基準がそこにあるということです。


面白く思ったのは、たとえば、女性がとりとめのない不満や愚痴を話題にすること。本書では、これも、女性が家族の安全のためにあらゆる情報を収集しようとしているからだ、と説明しています。完全に信じることはできませんし、人によって違いが大きいのではないかと思いますが、このように考えておくことだけでも、女性への接し方はかなり変わるのではないでしょうか。

 

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)