頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

人が働く理由と自分が働く理由

働く理由は人それぞれに異なるはずです。同じような理由のために働いている人同士であれば、目標とか問題意識とかを共有することもできるのかと思います。しかしそうでない場合は、意思決定をするにも大変な時間がかかるばかりか、決定ができなかったり、当たり障りのない退屈な決断しかできなかったりします。

 

私自身も最近、そうした場に居合わせました。何のためにこの仕事をしているのか、と問いさえすればほとんど迷うことなくある結論に到達できるのに、どうしてそれができないのか、といったことを思います。

 

しかし、この問いは曲者です。自分も、周囲の人から同じようにみなされているかもしれないからです。働く理由が異なっていれば良し悪しの基準は異なるでしょう。良し悪しの基準が異なれば、判断が異なっても不思議ではありません。しかし、自分と違う働く理由をもつ人がいるなどとは、人はなかなか思わないもののようです。とくに、特定の組織で長く働いている場合は、そこでの思考のパターンにあまりに慣れてしまって、それをあえて疑問視することはできないのかもしれません。私自身も、そうした状態になっていたと、今は思います。

 

余裕をもって、一歩下がってものごとを見られるようになりたいものです。