自分の時間を確保することで忙しさを緩和する
仕事が忙しいときほど、自分のための時間をなんとかして確保すべきだと思います。その時間は、自己投資や気分を高めるために使います。私は仕事ばかりしていると、たとえそれが自分の好きなことであっても、果たしてこんな生活をつづけていていいものかという疑問をもってしまいます。
ただ、仕事が溜まっているときにあえて別のことを優先するのは、勇気のいることです。私がいま自分の時間を毎日なんとか確保しているのも、そうすることがメリットであると信じたからではなくて、実際にやってみたら効果があったからです。
きっかけは、佐藤優の『読書の技法』を読んだ(正確には、audibleで聴いた)ことです。私はもともと人よりは読書をする方でしたが、佐藤優が、たとえ速読であっても月に300冊も読むというのを聞いて、自分のやり方は足りないと思いました。そこで、とりあえず一日一冊のペースで読んでいこうと決め、実践しました。この半月くらいは、一日1.2冊くらいのペースです。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
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さて、これを実際にやってみたところ、心配したほどには仕事への影響はありませんでした。まず、冒頭で述べたようなわだかまりを感じることが少なくなりました。最低限の自分の時間を確保できているので、残りの時間はとにかく仕事に打ち込もうと気持ちを切り替えることができます。
これによって、仕事の効率も上がります。播磨早苗の『目からウロコのコーチング』によれば、心配事があると、エネルギーが心から失われて、何をするにも効率が落ちてしまうのだそうです。これは自分自身の経験からしても、そう思います。
Eさんのように、過去に気がかりがあり、目標にエネルギーを集中できない状態を「未完了」といいます。未完了にはいろいろな種類や大小があります。例えば、お歳暮の礼状を出していない、などという小さな「未完了」でもエネルギーロスとなり、私たちの行動を制限するのです。
目からウロコのコーチング―なぜ、あの人には部下がついてくるのか? (PHP文庫 は 46-1)
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さて、どのように自分の時間を確保しているかですが、これは主に二種類の方法を使っています。まず、通勤の時間をすべて自分のために使うことにしました。以前は電車の中でも仕事をすることが多かったのですが、これを思い切ってなくしました。その分朝早く出社したり、退社を遅らせたりしてはいます。しかし、以前の仕事時間と、今の仕事時間とを比べると、今の仕事時間のほうが多少短くなっています。集中して仕事に取り組めているようです。
第二に、仕事の休憩時間や夜寝る前などに、15分くらいですが時間を確保することにしました。この時間は読書ではなく、アウトプットのための時間としています(この文章もその時間に書いています)。アウトプットにはいろいろありますが、基本的には、その時々に学んだことを、自分の言葉で書いてみて、理解を深めることを主眼にしています。
自己投資と仕事との両立のために、自分の時間を作ってみてはいかがでしょうか。