頭の中に種をまく

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複雑な仕事をルーティンとして進めるために - 書評: 水野学『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』

チームとして仕事をする機会が増え、プロジェクトをうまく動かすにはどうすればよいかということを頻繁に考えるようになったので、参考になるかと思って、水野学の『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』を読んでみました。

 

多くのプロジェクトをこなす人気のデザイナーだけあって、書かれていることはどれもシンプルながらも経験に根ざした実践的なものだと感じました。仕事というものは基本的にはどんなものも

 

調べる→大まかな方向性を決める→具体的なプランをまとめる→仕上げ作業をする→完成

 

というプロセスにのっとって行われるものであるということを前提に、各プロセスで具体的にどうするべきかということを説明しています。

 

とくに、今後自分でも実践してみようと考えたのが、具体的なプランを作る段階で、

 

1.やるべきことのリストを全て並べる
2.締め切りとプレ締め切りを確認する
3.やるべきことのリストについて所要時間を設定する
4.やるべきことのリストを時間ボックスにはめ込む

 

というステップを踏むということです。とくに1.の、やるべきことのリストをつくるということは、その必要性は理解できても、面倒でなかなか実践できていないところです。自分一人で仕事をするときでもこれは有用でしょうが、チームとして仕事をする場合、とくに自分がプロジェクトを動かしている場合は、何をするべきかを詳細に挙げておくことは、チームの能率を高めるために必須だと思えます。

 

このほかにも、すぐにでも実践できる有益な方法が、実例をもとにふんだんに紹介されています。仕事がうまく進まないと悩んでいるのであれば、ぜひお勧めしたいと思います。

 

 

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書