頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

他者の生活に配慮した働き方ができないものか

仕事をしていて一つどうしても慣れないことがあります。夕方に仕事の電話やメールをすることです。社内の人相手ならまだしも、社外の相手だと、その電話やメール一本で関係を損ねてしまうのではないかと、心配になってしまいます。それは、私自身が夕方に仕事の連絡を受けたくないことの裏返しです。


人によって理想的な働き方は様々でしょう。独身であればいくらでも仕事をして構わないかもしれませんが、家族がいれば家族との時間を確保せねばなりません(家族をかえりみずに働く人も大勢いるようですが…)。仕事が終われば、大切な家族との約束、友人との約束、自分の趣味、自己投資など、その人独自の時間が始まります。そうした他者の時間は、尊重してしかるべきです。


前職では海外とのやりとりばかりでしたので、時差の都合で、相手が働いている時間にだけ連絡を取るということは不可能でした。しかし、相手の勤務時間外にメールを送ることはあっても、電話をすることはありませんでした。とくに家族を大切にする文化の人にそれをしたら、信頼関係を大きく損なう恐れがあります。


そうした環境で働いてきたこともあり、夕方とか、ましてや休日に連絡を取るということは、私にとっては、相手のことを思いやることのない、恥ずかしい行為です。こうした仕事中心の文化が廃れて、他者の生活を慮れる社会とならないものかと、切に願います。