巨大企業はどのように人間の欲望を糧にしたか - 書評: スコット・ギャロウェイ『the four GAFA』
スコット・ギャロウェイの『the four GAFA』を読みました。GAFA(google、apple、facebook、amazon)がそれぞれどのような理由により怪物的なサイズの企業へと成長したかが論じられています。
たとえばappleであれば、スティーブ・ジョブズが死によって半ば神のような扱いを受けるに至ったこと、製品をブランドファッションのように高級なものとしたことなどが指摘されています。その指摘のすべてが正しいとも思えませんでしたが、人の欲望とか欲求といったものを説明項とする議論は、説得力があり、また洞察に富むもののように思いました。
現代における経営戦略の実例集としても、読んでおいて損のない一冊です。