頭の中に種をまく

その時々に読んだもの、見たもの、聞いたものについて考え、紹介します。

社会の縮図としての学校の価値

子どもにどのような教育を受けさせるかは、多くの親が真剣に考える問題です。私は、アンスクーリングに惹かれるくらいなので、あまり学校教育に期待していません。子どもを従順に規格化してしまうような日本の教育は、害のほうがよほど大きいと考えています。できるなら、自分の子どもは、好きなことを好きなだけ学べる環境で育てたいと思っています。

 

しかし、学校教育にも一つはよいところがあると思ってもいます。それは、いろいろな人に出会えるということです。とくに公立の学校は社会の縮図なので、世の中の平均的な家庭はこういうものだが、こんな例外やあんな例外もあるといった感覚を、子どものうちからもつことができます。反対に、私立の学校に幼いころから行くと、環境としては快適なのでしょうが、いざもっと広い世界に出てみると、それまでの快適さと現実との隔たりが大きくて、かえって苦労するのではないかと思います。

 

自由でありながら、現実の社会のあり方を知ることができるような環境をどのように与えられるか、子どもが学校に行く年齢になるまでによくよく考えておきたいです。