Emotional Intelligenceを高めるための3ステップ
少し前からEmotional Intelligence (心の知能指数)というものに興味があり、多少本を読んだりもしていたのですが、Harvard Business Reviewのウェブサイトにて、EIをどのように高めるかということを簡潔に説明した記事を見つけました。
Daniel GolemanおよびMichele Nevarezの書いたBoost Your Emotional Intelligence with These 3 Questionsというものです。Daniel Golemanは『On Emotional Intelligence』というHBR's 10 Must Readsシリーズの一冊でも文章を読んだことがありました。詳細はこちらの本がお勧めです。
- 作者: Harvard Business Review,Daniel Goleman,Richard E. Boyatzis,Annie McKee,Sydney Finkelstein
- 出版社/メーカー: Harvard Business Review Press
- 発売日: 2015/05/05
- メディア: ペーパーバック
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この記事の内容は、EIを高めるために具体的にどうすればよいかということを、三つの質問を基点としたステップにて説明する、というものです。その三つの質問とは、以下のものです。
1. 自分から見た自分自身と他者から見た自分にどのような違いがあるか?(What are the differences between how you see yourself and how others see you?)
2. 自分にとって何が大事か?(What matters to you?)
3. 目的を達成するために何を変えるか?(What changes will you make to achieve these goals?)
1.のステップは自分自身の力ではできないので、360度評価を利用したり、信頼できるコーチや知人に意見を求めたりなどして実施します。
現状を認識したら、2.のステップで、今後自分がどうなりたいのかを考えます。このとき、1.で自己認識と他者からの意見に相違のあった要素であり、かつ、自分自身にとって重要なことを、改善のための項目として取り上げます。その項目の改善が、なりたい自分になるために必要かということを、よく自分で納得しておく必要があります。
3.のステップで、何を心がけるかを決め、実践をします。この心がけは具体的であることが必要です。文中で挙げられている、よい聞き手になりたいという目的の場合は、「話をさえぎらずに最後まで聞き、相手の言ったことを理解したと思ってはじめて返答する」という具体的な心がけが例として紹介されています。仕事の場であろうとプライベートであろうと、どのような些細な場面でもその心がけを意識して実践することが、脳の神経回路を強化するために肝要とのことです。
最初のステップで、他者からの意見をどれだけ真摯に受け入れることができるかが、効果に大きく影響するはずです。果たしてそれができるでしょうか。一度実践してみたいと思います。