頭の中に種をまく

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早朝を自分のための投資時間にする ― 学ぶ時間を捻出する方法

公私の責任が増すのに伴って、自分の自由になる時間は減ってしまいます。その一方で、増えた責任を全うするためにも、より自己を研鑽することが求められるようになります。自由な時間が減るにも関わらずより学ぶことが要求されてしまうというジレンマをどのようにして解決するかは、私にとって切実な課題です。

 

というのも、私は勉強するのが趣味、というより、勉強ができないとひどくストレスが溜まってしまう性質だからです。学生のころは毎日十時間でも自分のために投資できたのが、社会に出て、家族ができて、年を経るに連れて、将来のために割く時間を確保することが難しくなっていきました。

 

そこで、いろいろな手段を用いて、自分のための時間の確保に取り組みました。その中でも最も有意義に感じているのが、早朝に勉強することです。具体的には、毎朝五時くらいには起きて、家族が起きてくるまでの時間をすべて自分のために充てています。

 

これには二つのメリットがあります。第一に、ある程度まとまった、しかも誰にも邪魔されない時間を過ごせることです。邪魔が入らないので、やると決めたことに完全に集中できます。もちろん、このためには、あえて雑念が生じるようなことをしてはなりません。例えば仕事のメールをチェックすることはもっての外です。海外とやり取りするのでない限り、そのような時間に返信を求められることは普通はないはずです。

 

第二のメリットは、朝のうちに最低限のことをしておくことで、心に余裕が生まれることです。自分のための投資を最初に終わらせてしまったなら、日中にやるべきことをしている最中に、自己投資をしなければとか、自己投資のための時間が確保できるだろうかといった心配をせずに済みます。いくら自己投資が重要でも、仕事やその他の重要なことがなおざりになっては仕方がありません。

 

もちろん、早起きをしてしかも生産性を維持するには、その分早くに寝なければなりません。生活の習慣を変えることは簡単ではありませんが、一度朝方の生活に慣れてしまえば、その生活が基本になりますので、それまでの辛抱です。

 

しかし、ときにはは眠りたい時間に寝られないこともあるでしょう。そういうときは、それでも早起きをするべきでしょうか?私はそうは思いません。睡眠不足で頭が働かなければ、時間だけ確保したところで勉強がはかどらないでしょうし、日中の活動にも支障が出るでしょう。望んだ時間に眠れなければ、翌朝は無理をしないという決断をすることも、長期的な視点に立つときには必要な決断です。